認知症検査
私は脳外科のクリニックに勤めているので、認知症疑いでご家族と来院される方が時折いらっしゃる👵
その方に行うのが、長谷川式認知機能検査✏︎
今日の日付や今いる場所の認識に加えて、短期記憶や簡単な計算が可能かを問うような検査だ。
昨日、息子さんと一緒に来院した80代女性Aさん👵
爪切りや鉛筆、スプーン、鍵が入っている箱の中身を覚えてもらい、何が入っていたかを後から問う問題で。。
「スプーンがあったでしょ。あとは。。スプーンで食べるのは、ケーキだから、ケーキ❗️」
いつの間にか連想ゲームが始まってました😂
妻と娘と来院した80代の男性Sさん👴
知っている野菜をどんどん言っていってくださいとお話すると
「では、根菜類からいきます!」と宣言して、必要な10個以上のお野菜を言いきった。
検査を終えたSさんは、自分の荷物を全部置いて出ていってしまった🧳
気合い入ってたよーなんて同僚の看護師と話していた😆
その後、診察室に入ったSさん。長谷川式認知機能検査の結果を報告すると。。
Sさんの妻が「この人、昨日から検査の内容調べて予習してたんです」と。
なるほどー😲
知ってる野菜を言ってくださいと話して、根菜類からいきます❗️という発言が出たことや、この検査に全力投球したので、ホッとして荷物を忘れたことが全てつながった。
認知機能低下を家族から疑われたSさんは、自分はそうじゃないということを知らしめるために、今日の日を気合い入れて臨んだのだ💪
身体機能や認知機能の低下があると理解してもらい少しでも高い要介護を取りたい家族と、自分はまだまだできると周りに理解してもらいたい本人とのせめぎ合いは続く⚡️
たった1個の検査の中にも、患者さんの気持ちがあり、意地が隠れていたりする。そんな気持ち受け止めて、相対する家族と共にちょっとした笑い(失笑かもしれないが)に変えられればいいななんて思っている😌